久しぶりにアクセスしたなぁ、こっちのブログ。
やっと『鋼の錬金術師』を読み終えました。気づいたら10冊読んでいなかったというね。
もう最終巻が出て一月たっているので書いちゃうけれど。
まさか、タイトルであるところの「錬金術師」を捨てるとは思わなかった。
でも、納得した結末でした。
体の等価交換ではなく、知識の等価交換。
それもただの知識や能力ではなくて、錬金術師になるまで、そして真理を知るまでの年月と思考と経験すべてとの等価交換。
これは確かに対価だ。
そして、等価交換ではなく、プラスしてのお返しが新たな方程式に加わってお話は幕を閉じる。
最初からこのラストを目指していたからこその構築だったんだろうけど、キャラクターが自由に動いたんだろうなぁ。なんでもかんでも生き返らせるという手段でもなく、誰でも彼でもの正義が同じではなく、それぞれが信念を持って生きていく、という最終回の向こうに人生が続いていくような終わり方。
リアルタイムで追っ掛けていたらきっと、胸のつまる最終回だっただろう。
エドがじっくりと知識を集めて煮詰めたように、『鋼の錬金術師』という漫画をゆっくりと何度も反芻して読者それぞれが作り上げてきた時間と共に迎えた最終回だもの。
コミックで一気読みという形で駆け抜けたこその爽快感とは違う重みのある最終回だったんだろうなぁと思いながら、記念にカキコ。
『シャンバラ』観たよ!私もあの結末も好き。
新シリーズは一度も観られなかったので、演出はわからないのですが、前回のシリーズの、原作の結末を知った上でのオリジナルストーリーっていうのは水島監督以下すごく考えられたんだろうなと思いました。
知り合いの原作ファンはほぼ全員、前回のアニメは無かったことになっています(笑)
まぁ観る側はできたものにあーだこーだ言うだけなのですが、創る側としては誹りも甘んじて受けつつ、それでも精一杯やったと思うんですよね。まぁ色々あるけれど。
そんなわけで、近いうちに頭から読みなおします。沢山ある伏線を拾いながら読むって『鋼』の一番おいしい楽しみ方だと思いません?