久しぶりにアクセスしたなぁ、こっちのブログ。
やっと『鋼の錬金術師』を読み終えました。気づいたら10冊読んでいなかったというね。
もう最終巻が出て一月たっているので書いちゃうけれど。
まさか、タイトルであるところの「錬金術師」を捨てるとは思わなかった。
でも、納得した結末でした。
体の等価交換ではなく、知識の等価交換。
それもただの知識や能力ではなくて、錬金術師になるまで、そして真理を知るまでの年月と思考と経験すべてとの等価交換。
これは確かに対価だ。
そして、等価交換ではなく、プラスしてのお返しが新たな方程式に加わってお話は幕を閉じる。
最初からこのラストを目指していたからこその構築だったんだろうけど、キャラクターが自由に動いたんだろうなぁ。なんでもかんでも生き返らせるという手段でもなく、誰でも彼でもの正義が同じではなく、それぞれが信念を持って生きていく、という最終回の向こうに人生が続いていくような終わり方。
リアルタイムで追っ掛けていたらきっと、胸のつまる最終回だっただろう。
エドがじっくりと知識を集めて煮詰めたように、『鋼の錬金術師』という漫画をゆっくりと何度も反芻して読者それぞれが作り上げてきた時間と共に迎えた最終回だもの。
コミックで一気読みという形で駆け抜けたこその爽快感とは違う重みのある最終回だったんだろうなぁと思いながら、記念にカキコ。