何の因果か「アルスラーン戦記」を読み始めました。
本当にきっかけが思い出せない。田中芳樹だけど、
全8巻だし。シリーズ終わっているからいいや、と読み始めました。
最初はたるいのですが、背景とキャラクター相関図が頭に入るとすぐに没頭します。単行本なので通勤中も席に着くまで読めますしね(小学生じゃないんだから)。
ふと3巻のあとがきにいやな文章を見ました。
「アルスラーン戦記」全体の構成をすすめた結果、この物語は十巻から十五巻の間で完結することになるでしょう」
87年発行の本でこの文を読んだときに、ちょっとだけ嫌な予感が背筋を走りました。わざと無視して、4巻を読み終わりました。
「アルスラーン戦記全体は二部構成で、一部七巻、合計十四巻。それ以外にがいでんを何巻か、という形にしたいです」
作家の予定というのは得てして希望的観測より長くなるものです。読者としては、好きなシリーズは長ければ長いほど嬉しいのですが、対価としてそれなりの時間を待つことになります。特に田中芳樹氏は。
予定より短くなったシリーズというのは、新井素子のブラック・キャッツシリーズ以外知りません(そんなに広範囲の読書家じゃないし)。
普通の作家であれば、87年にこの文章を書いてあるということは、シリーズが完結しているか、さもなくば途中で終了しています。普通の作家であれば。
何の因果で、読みかけの田中芳樹のシリーズを増やさねばならないのかと嘆きつつ、きっと終わっているに違いない、と一筋の希望を抱いて机の上の黒い箱を、バーチャル空間につなぎました。
orz。まさに。orz。
2006年の今でもまだ続いていました。
全八巻と思いこんでいた理由は某区の図書館検索サイトにありました。堂々と八巻で購入を辞めないで欲しい。だから文京区の図書館に走る羽目になるんですよ。
ということで、創竜伝に引き続きアルスラーン戦記もウェイティング・リストにのせました。嬉しいんだけどね。途中で終わるよりは。
薫と兄上の手術をして欲しかったり、七聖宝を集めて欲しかったり。
4/16追加
「アスラン」の意味を調べていたら、アルスラーンも同じ意味でした。
トルコ語でアスラン、ペルシャやモンゴル語ではアルスラーン。意味するところは「獅子」。なるほどね。ますます先が楽しみですわぁ。